新イタリアの誘惑

イタリアを中心にヨーロッパの風景や美術紹介。時々日本も

心ふるえる風景 パリ編

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心ふるえる風景 パリ編㊽ 名作の現場を訪ねて別の名作の場面に遭遇 二十歳の興奮が蘇った

滞在していたホテルの近場に モネの代表作「サンラザール駅」を 橋の上から見下ろせる場所が あると聞いて出かけた クリシー広場からペテルスブルク通りを南下して行くと トゥリン通り クラペロン通り モスクワ通りという3つの通りが一か所で交差する 大きな…

心ふるえる風景 パリ編㊼ パリの重要な2つの教会がドッキングする 奇蹟的な場所を見つけた

サクレクール聖堂を見学した後 マネの遺作ともいうべき作品の舞台となった フォリー・ベルジェール劇場に向かった 初めてのルートだったので 何度も地図を見ながら進む 9区に入って 北東から南西に伸びるラファイエット通りを歩き 東西に続くオスマン大通り…

心ふるえる風景 パリ編㊻  モンマルトルに住んだゴッホもロートレックも なぜあのサクレクール聖堂を描かなかったのか

サクレクール聖堂 モンマルトルの丘にそびえる高さ83mの教会は 青空を背景にパリの市街を睥睨するかのように 純白の雄姿を誇っている エッフェル塔やオペラ座など パリ中心部にある建築物とは一味違って 3本の円形尖塔を持つビザンチン様式の建物は 温か…

心ふるえる風景 パリ編㊺ サンルイ島に 激情の女流彫刻家カミーユ・クローデルの足跡をたどる

大聖堂のあるシテ島は 紀元前200年ころにケルト民族パリシイ人が集落を築いた パリ発祥の地として 今も多くの観光客が集う場所となっている だが隣に位置するサンルイ島については あまり語られることが少ない そのサンルイ島に 一つの悲しい物語を訪ねて…

心ふるえる風景 パリ編㊹ 男女の右手と左手 「祈り」に通ずるロダンの作品に出会った

右手と左手が そっと組み合わされている 離れもせずきつくもなく 肌のぬくもりがかすかに伝わるかもといった ほんのわずかな接触だけで 留まっている この手は一人の手ではない よく見ると大きさが異なっている たぶん一人の男の右手と 一人の女の左手 二人…

心ふるえる風景 パリ編㊸ パリの記憶 時間 歴史をそのまま留めたコルメス・サンタンドレ小路に迷い込む

パリ左岸サンジェルマンデプレ地区を歩いていると こんなでこぼこ道に入った 石畳があちこち擦り切れており 穴が開いた個所まで ここはコルメス・サンタンドレ小路 18世紀に建設された パリでも最も古い通りの1つだ パッサージュ(アーケードのある通り)と…

心ふるえる風景 パリ編㊷  サンジェルマンデプレ教会で出会った 慈しみに満ちた聖母の表情

セーヌ川左岸にあるサンジェルマンデプレ教会は パリに現存する最古の教会だ パリでは数少ない ロマネスク様式で建造されている ゴシック建築のノートルダム大聖堂などと違って 観光客は少ない 境内に入ると ひんやりした空気に包まれる感覚だ ステンドグラ…

心ふるえる風景 パリ編㊶ 師走の夜 街角に浮かび上がったサンジェルマン・デプレのショーウインドウ

12月の夜サンジェルマン・デプレ地区を歩いていて あるショーウインドウを見かけた ここは靴店 冬場だけに落ち着いた色のシューズが陳列されている ただ日本でいつもみかける陳列法とは 全く違った形が目を惹く まず一足ずつ並べているのではなく 片方の靴…

心ふるえる風景 パリ編㊵ パリで 日本のアニメ人気のすごさを改めて認識させられた一日

何年か前のパリ滞在中 ちょうど「ジャパンエキスポ」がパリで開催中だった 日本の様々な文化を パリっ子に紹介しようという企画だが 一番の目玉であり人気は 「日本のアニメ」だった 会場に入る前のチケットを買う広場から もう大混雑 日本発のアニメキャラ…

心ふるえる風景 パリ編㊴ ロバート・キャパとゲルダ・タロー 二人の出会いの原点はモンパルナスのカフェだった

スペイン戦争や第二次世界大戦で数々の決定的写真を残した報道写真家 ロバート・キャパ 彼が故郷ブダペストからパリに出た翌年の1934年 その人生を大きく変える出会いが パリの街角で起こった セーヌ左岸モンパルナス大通りにある 「カフェ・クーポール…

心ふるえる風景 パリ編㊳ モンパルナスのカフェで モディリアニの若き妻ジャンヌの視線を感じた

モンパルナスの地下鉄ヴァヴァン駅前に カフェ「ラ・ロトンド」がある このカフェは1903年開業以来 多くの文化人や芸術家たちの集まる店となり 毎夜 芸術論を論じる空間となった 無名の画家だったモディリアニは ここにきては店のナプキンに客の似顔絵を…

心ふるえる風景 パリ編㊲ セルジュ・ゲンズブール 伝説の歌手の家が改装され 一般公開された

セーヌ川左岸 カルーゼル橋からほんの少し南に行ったところにこの家はあった フランスのカリスマ的歌手で俳優でもあった セルジュ・ゲンズブールの自宅 彼はヒット曲を世に出すとともに センセーショナルな言動で 何度も人々の話題となった 伝説的な人物だ …

心ふるえる風景 パリ編㊱ パリの墓地 小雨模様の中 ショパンは花束に囲まれて永遠の眠りについていた

しばらく中断していた「心ふるえる風景」を再開します。 ピアノの詩人フレデリック・ショパンは1831年、21歳でパリに移り 39歳で病死するまでの18年間のほとんどをパリで過ごした 従って彼の遺骸は パリの墓地に埋葬されている ペール・ラシェーズ…

心ふるえる風景 パリ編㉟ 大都会の建築群のかなた 荘厳に沈みゆくパリの夕陽

ある日の夕刻 モンパルナスタワーに上った 1972年に完成したこの超高層ビルは 高さ210mとパリでは飛び抜けて高い ここで大都会の夕陽を見てみたい と思いついたためだ 海に沈む夕陽は 旅先で何度も目にしてきた しかし都市の建築群のかなたに 沈んで…

心ふるえる風景 パリ編㉞ セーヌ河岸で「呼吸するビル」に出会った

セーヌ河岸シュリー橋近くに 全面ガラス張りの近代的ビルが建っている アラブ世界研究所で 10階建てのスマートな建物だ このビルには 他では見られない特別な装置がある 名付けて「呼吸するビル」 広い壁面全体に張られたガラス窓が 差し込む陽の光に合わせ…

心ふるえる風景 パリ編㉝ パリが飲み込んだ 異次元のアールヌーヴォー建築

エッフェル塔の東側にあるラップ通りに 何とも奇妙な装飾の建築がある 名前はラヴィット邸 建築家ジュール・ラヴィットと 陶芸家アレクサンドル・ビゴのコンビが完成させたものだ 正面入口の扉に周りは 明らかに過剰と思える装飾で埋め尽くされている 中央上…

心ふるえる風景 パリ編㉜ 夜11時過ぎにようやく捉えた「ヴェルサイユの花火」

歌のショーが終わった午後9時 庭園に出た フランスは夏時間を採用していることもあって まだまだ太陽は沈まない 庭から見る宮殿は フランス絶対王政時代の栄華を象徴するように堂々としている 装飾模様があしらわれた花壇が点在し 各所に彫像群も配置されて…

心ふるえる風景 パリ編㉛ ヴェルサイユ宮殿の広間で ルイ王朝時代の歌曲に酔う

よく晴れた7月 パリの中心部からRER線に乗ってヴェルサイユに向かった 実はヴェルサイユ宮殿で 歌と花火の催しがあることを知り予約したためだ RER線のリヴゴーシュ駅から 歩くこと約15分で宮殿に着いた まず最初はネットで予約していた セレナーデ会場へ …

心ふるえる風景 パリ編㉚ 夜でこそ浮かび上がる パリの歴史が凝縮したルーブル美術館の庭

カルーゼル橋近くのホテルに滞在した パリ旅行の時 夜 ルーブル美術館の前を通った 昼にはそれほど注目していないものが 照明の下で見ると 改めて目に入る状況に気づいた 美術館の入口となる ガラスのピラミッドが光を放っている イオン・ミン・ペイの設計に…

心ふるえる風景 パリ編㉙ セーヌ河畔近くで 宙に舞うスタイリッシュダンサーを発見!

セーヌ川左岸の国立美術学校を過ぎて 少し細い道を歩いていると 頭上に見事なシルエットが 浮かんでいるのを見つけた 若い女性が長い髪をなびかせながら 優雅にダンスをしている 抜群のスタイル! 多分何かの看板で ダンススクールでもここにあるのかも ちょ…

心ふるえる風景 パリ編㉘ 空の青 街のオレンジ 澄み切ったモンマルトルの夜

モンマルトル巡りのホテルは 地下鉄ブランシェ駅近くの通りに決めた 部屋は5階だが 小さなバルコニーが付いていた 夜シャワーを浴びた後 そのバルコニーから通りを眺めた 通りのビルはすべて7階建てで高さが統一され スカイラインが一直線に伸びる この日…

心ふるえる風景 パリ編㉗ 愛の言葉に埋め尽くされた モンマルトルの壁

モンマルトル・アベス駅前にある ジャン・リクチュス小公園 小さな広場だが そこに大きな青い壁が設置されている 遠くからではなにやら落書きがたくさん といった雰囲気だったが 近づいて見ると全く違った風景が現れた 「ジュテームの壁」 落書きと思われた…

心ふるえる風景 パリ編㉖ テルトル広場周辺は どちらを向いても絵画の匂いに満ち溢れている

朝早く出発したので モンマルトルの丘に到着してもまだ開店前の店が多い その中で観光客を目当てに早々に店を開けたのが 絵画のポスターなどの土産物店だった 若い女店員がさっそうと 店の前に土台となる木枠を据えて そこに絵画作品を 次々と並べていく 作…

心ふるえる風景 パリ編㉕ モンマルトルの急階段で 少女と一瞬の会話!?

「長い坂道と急な石の階段」 モンマルトルを地形から言い表せば この表現が一番ふさわしい気がする どこに向かうにも 角度のつかない道はほとんどなく 階段を上下せずに目的地につくことは 相当難しい 朝元気一杯で出発したのだが 頂上のサクレクール聖堂に…

心ふるえる風景 パリ編㉔  風車が思い出させる パリ大改造とモンマルトルの歴史

モンマルトルの丘の西側に ムーラン・ド・ギャレトの風車がある ここは19世紀後半にオープンした ダンスホールのついた酒場だ この場で思い出されるのは 印象派の画家ルノアールの代表作 「ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会」 柔らかな日差しの降り注ぐ 広…

心ふるえる風景 パリ編㉓ モンマルトルの入口に 女流画家の名前を冠した広場があった

サクレクール聖堂へ行こうと 地下鉄アベス駅に着いた ここからはケーブルカーが出ており 一気にモンマルトルの坂の上に行ける 駅からケーブルカー乗り場までは ほんの数分の距離だ 朝早くだったので 通路に出ると通学途中の小学生たちに出会った 彼らは思い…

心ふるえる風景 パリ編㉒ モンマルトルの旅のスタートを「赤い風車」が出迎えてくれた  でもあの風車の羽根が落下!!!

何度目かのパリ訪問の際 モンマルトルを中心に歩こうと決めていた それで丘の登り口に当たる ブランシェ駅近くのホテルをネット予約した ドゴール空港から高速バスでオペラ座前まで行き そこから地下鉄でブランシェ駅に到着 地下道から階段を上って地上に出…

心ふるえる風景 パリ編㉑ パッサージュ巡りで 古き良きパリに出会った

パリには パッサージュという独特の通路がある 今で言うアーケードだが それが1800年から市内各所に誕生した パッサージュの3要件は ①歩行者専用通路②屋根付き③ガラス屋根 それまでは買い物に行くにも 天気雨風に左右されていたが パッサージュの誕生に…

心ふるえる風景 パリ編⑳ 中世から現代まで ルーブル宮の夜景には歴史の象徴が浮かび上がる

夜 ルーブル美術館の前を通った 昼とは違った雰囲気の 風景が広がっていた まず美術館の入口となる ガラスのピラミッドが光を放っている イオ・ミン・ペイの設計による 現代のピラミッドだ 1989年の完成時には 賛否両論が巻き起こったものだが 今はすっ…

心ふるえる風景 パリ編⑲ シャガールの天井画は 2つのテーマを基に描かれた

オペラ座の舞台中央 豪華なシャンデリアの上に描かれた天井画 これは巨匠シャガールの 晩年の作品だ もともとこの天井には 歴史画が掲げられていた しかし時の文化相アンドレ・マルローは もっと軽快なオペラ座にふさわしい画をと 友人のシャガールに直接依…