新イタリアの誘惑

イタリアを中心にヨーロッパの風景や美術紹介。時々日本も

2026-05-01から1ヶ月間の記事一覧

中欧三都物語 ウイーン編⑰ ウイーンの老舗同士で争われた「トルテ戦争」 軍配は???

ウイーンのカフェの中でも日本人にとって「超」のつく有名店がある。 1つは「ザッハー」。ザッハートルテ発祥の店で、ホテルザッハーの一階にある。ウイーン滞在中何度もこの店の前を通ったが、いつも日本人客の姿があった。 もう1軒は「デーメル」。ハプス…

中欧三都物語 ウイーン編⑯ 「闇のごとく黒く 恋のごとく甘く 地獄のごとく熱い・・・」

ウイーンは独特のカフェ文化の街としても有名だ。 ウイーン子たちはコーヒーのことを「闇のごとく黒く、恋のごとく甘く、地獄のごとく熱い」飲み物と表現して、こよなく愛しているという。 そんな街の滞在中、時間を見ては少しだけカフェ巡りをしてみた。 最…

中欧三都物語 ウイーン編⑮ 1918年 シーレが病に倒れ クリムトも死去 そしてハプスブルク帝国が終焉の時を迎えた

クリムトが世紀末ウイーンを代表する画家であったのと同時期に、異色の輝きを放ったのがエゴン・シーレだ。 1907年、17歳でウイーン美術アカデミーに入学したシーレは、クリムトと出会い独特の絵画センスを発揮して行く。 1912年の作品「隠者たち…

中欧三都物語 ウイーン編⑭ クリムトの「抱擁」の3作品を求めて ウイーンの街をさまよった

クリムトの作品中、男女が抱擁を交わす作品が3点存在する。この旅行中それぞれ別の場所に展示されているその3点を、ほんの2日間に鑑賞することが出来た。 こうした機会はなかなかないので、ここにまとめてみた。 最初に訪れたのは「黄金のキャベツ」が目印…

中欧三都物語 ウイーン編⑬ オペラ座舞踏会が 夜を徹して華やかに行われた

ウイーンでは冬から春にかけて舞踏会のシーズンとなる。ある夜10時ころ、市内散歩から帰ってテレビを点けると、まさに舞踏会の中継が始まるところだった。 市内だけでも100以上の舞踏会が行われるというが、この日の中継はオペラ座舞踏会。国立オペラ座で…

中欧三都物語 ウイーン編⑫ 多数の楽聖を輩出したウイーン でも生粋のウイーンっ子はシューベルトだけ!!

ウイーンは音楽の偉人を多数輩出した地として知られている。街散歩中にも何人もの音楽家の像を見かけた。 市立公園への朝の散策で最初に見つけたのはシューベルト像。 正面を向いて、遠くを見つめながら曲の構想を練っているかのように見える。 すぐ前の池で…

中欧三都物語 ウイーン編⑪ 濃厚な”死”の雰囲気が支配する教会に 花に囲まれたエリザベートの柩も

国立オペラ座の裏手ノイアーマルクト広場に面して小さな教会がある。カプツィナー教会。ここはハプスブルク家歴代の皇帝たちの柩が納められた「墓場」の教会だ。 薄暗い空間で最初に目が留まったのは、様々な装飾が加えられた大きな柩。18世紀に死去したカー…

中欧三都物語 ウイーン編⑩ モーツアルトの結婚式と葬儀が行われた大聖堂 だが埋葬地への付き添いは皆無だった

モーツアルトは1756年ザルツブルクで生まれたが、音楽に関して神童ぶりを発揮し、幼少時から父親に連れられてヨーロッパ各地に演奏の旅を重ねた。 ウイーンに定住するようになったのは25歳、1781年だった。 その翌年にはコンスタンツェ・ヴェーバ…

中欧三都物語 ウイーン編⑨ シュテファン大聖堂の主祭壇には 守護神の殉教シーンが

ウイーンのランドマークでもあるシュテファン大聖堂は、午前6時からオープンしていることを知り、朝一で訪ねた。 地下鉄シュテファンプラッツ駅を出るとすぐに、天に向かって高々とそびえる南塔が目に飛び込む。快晴の青空が眩しいほどで、絶好の散策日和だ…