新イタリアの誘惑

イタリアを中心にヨーロッパの風景や美術紹介。時々日本も

ベルニーニとローマ

ベルニーニとローマ⑪ ベルニーニの開いたバロックの世界が、ローマを「バロックの街」に変えていった。

ベルニーニはまた熱心なキリスト教信者でもあった。成長してから40年間、イエズス会の総本山であるジェズ教会に毎週欠かさずに通い、ミサに参加していた。 そのジェズ教会の天井には、バロック絵画の典型ともいわれるフレスコ画が描かれている。ジョヴァン…

ベルニーニとローマ⑩ ナヴォーナ広場の大噴水にはベルニーニの嫉妬の像が!!??

噴水が出たところで、ベルニーニの手掛けた最大の噴水のあるナヴォーナ広場へ移動しよう。 古代ローマ時代、円形競技場だった形をそっくり残したナヴォーナ広場は、15世紀に市場がカピトリーノの丘から移転してきて、すっかりローマ市民の集まる賑わいの場…

ベルニーニとローマ⑨ ローマの北の入口ポポロ教会にも、スペイン広場前にも、ベルニーニの作品が並ぶ

次に、かつてはローマの北の入口であったポポロ広場に移動しよう。双子の教会のロケーションが美しいこの広場の一角にポポロ教会がある。 その教会には教皇アレクサンドル七世のキージ礼拝堂があり、教皇から2つの彫刻の製作を任された。 1つは「ハバスク…

ベルニーニとローマ⑧ ベルニーニの彫刻は、甘美で妖しい恍惚の世界まで劇場空間として創り上げた

次にベルニーニの残した「恍惚の像」に移ろう。 テルミニ駅から地下鉄A線のレプブリカ(共和国広場)駅で下車してすぐ北にあるS・M・ヴィットリア教会に入る。 主祭壇の左側礼拝堂に「聖テレジアの法悦」がある。 聖テレジアは何回も神秘的な恍惚状態を経…

ベルニーニとローマ⑦ 3人の芸術家は「ダビデ」をきわめて対照的な表現で完成させた

ボルゲーゼ美術館にはさらにもう1作「ダビデ」(1623~1623)もある。 「アポロとダフネ」製作中にこちらの製作も開始して、結果こちらが先に完成した作品。彼が24歳時のものだ。 敵である巨人ゴリアテを倒そうと、つかんだ石を今まさに投げようとしている…

ベルニーニとローマ⑥ 本当にこれが石で出来ているの? ベルニーニの超絶技巧

ここまでいくつもの作品を見てきたが、ベルニーニの真髄はまだまだこれからだ。その作品に触れられる美術館へ向かおう。地下鉄A線でスパーニャ駅下車、広いボルゲーゼ公園を東に歩いて行くと、ボルゲーゼ美術館がある。ここは予約制なので、事前にネットな…

ベルニーニとローマ⑤ サンタンジェロ橋から大聖堂へ。天使像によって、キリストの受難を疑似体験する空間を完成させた

大聖堂を出てサンタンジェロ城に向かおう。先ほど歩いてきた道を、そのまま引き返せば城に到着する。目的は城の前にある橋の像だ。 サンタンジェロ橋には両側にズラリと天使像が並ぶ。これらの像はベルニーニの構想によって彼とローマの彫刻家たちが共同製作…

ベルニーニとローマ⓸ ミケランジェロとベルニーニ。サンピエトロ大聖堂には2人の天才の足跡が鮮明に刻まれている

今回もサンピエトロ大聖堂内部に注目しよう。 ドームを支える四面の壁の装飾として、聖遺物を納めるスペースと関連する聖人の像が造られた。 ベルニーニはそのうちの1つ聖ロンギヌス像を製作している。高さ2・4mという大きな像だ。 聖ロンギヌスとは、キリ…

ベルニーニとローマ③ ローマは「古代遺跡の残る街」から「画期的ななバロック都市」へと変貌して行く

クーポラからの見学を終えたら、大聖堂内部を見て回ろう。ここには有名なバルダッキーノと呼ばれる高さ29mの天蓋がある。 聞きなれない言葉バルダッキーノとは、バグダッドのこと。バグダッドから運ばれた高級な布地で天蓋を作ったことから生まれた言葉だ。…

ベルニーニとローマ② ベルニーニが手掛けたサンピエトロ大聖堂の大広場を、屋上から見下ろす。

ベルニーニとローマへの旅は、まずサンピエトロ大聖堂を目指そう。 テルミニ駅前バスターミナルから急行バス40番でコンチリアツィオーネ通り脇の終点で下車。もう大聖堂が見える。歩いて大聖堂へ。 この大聖堂広場はベルニーニデザインだ。広場を取り囲む…

ベルニーニとローマ① バロックのローマは誰が造ったのか? ベルニーニとローマの旅を始めよう

ローマはバロックの都市といわれる。街のあらゆる場所に絢爛豪華なバロックの建築や彫刻が配され、悠久の歴史を誇る都市を一層輝かしく彩っている。 そのローマを造ったのは誰か?この問いに対する1つの答えが「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマは…